北朝鮮はテロ国家



 一九八三年十月九日、北朝鮮はミャンマー(ビルマ)の首都ラングーンに滞在中の全斗煥韓国大統領の暗殺を企てた。幸い大統領はその難を免れたが、同席の政府閣僚四名を加えミャンマー人を含む死者十九名、負傷者四十八名を出した事件やオリンピック直前の一九八七年十一月二十九日、インド洋上での大韓航空機爆破事件は日本名、蜂谷真由美を名乗る犯人金賢姫と共犯者は日本名を使った、日本のパスポートを所持していたし流暢な日本語を話した。この犯人金賢姫の日本語教師こそ拉致された田口八重子さんである。朴大統領暗殺未遂事件も大韓航空機爆破事件も共に日本を基地として計画されたもので放任自由主義の日本の体質と無縁とは決して思われない。この事件の犠牲者は乗客乗員合わせて百十五名であった。ちなみに朴大統領夫人殺害から航空機爆破までの十四年間、大きな事件だけで三件、この北朝鮮のテロで奪われた人命は百三十五名である。こんな国にミサイルを持たせ、核兵器を所持するまで放置したのは誰なのか、責任はどこにあるのか。最近は便利な名前ができた。それは国際社会、またの名を国連という。その点アメリカはそこに気づき踏み切った「悪の枢軸」と名指しで非難しその国の内外を思案して事前に事を収めるために軍事力を行使した。イラクの国民には気の毒だが、これが現実的国際社会の厳しさだ。自浄能力を期待できない以上仕方のないことかもしれない。今の北朝鮮にも同じ事が言える。超独裁体制国で生き残っているのは、名も無き国々は別として北朝鮮だけだ。彼の国も名も無き国々の一つであったが、大国の国民を拉致したり、核兵器やミサイルで武装することで財政を傾け、国民を餓死させることで名を売った稀有の国である。クーデターの芽も過去にはあった用だが、これも潰れ、結局外圧でしか導けないのであろう。我が祖国、韓国も「太陽政策」の名のもとに血税をもって北朝鮮を支援している。これが結果的にこの国を駄目にしていることを知るべきである。


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