日本ななめ読みー3

 最近の日本のマス・メデイアの論調は謙中・謙韓問題を大々的に取り上げるが、その思いは何処から来るのでしょう、日本人達が、中国が嫌いだ、韓国人が嫌いだと言う、日本人が語るテレビ報道での悪意なヘイトスピーチ、新聞報道、雑誌での悪意な表現、北朝鮮のテレビ報道より酷い報道であると思いませんか。では、日本は中国、韓国人からどの様に感じ取られ、見られているのか、中国、韓国国内ではどのように報道され、議論されているのか。日本でやられている様に、国内のマス・メデイアを駆逐し、日本と同じ如く、ジャナリスト、学者、元外交官を含む政治家、関連する元官僚まで呼び込みバッシングする様な事を行っているでしょうか、先ず、その様なエネルギーを使う必要が全く無く、余裕が無く、事実は、歴史が真実を総てを証明している事を知っているからであり、侵略されたのは韓国、中国であり、歴史の現場が日本では無く、それぞれの国で起きたからで、大国と成った日本のエゴが災いして無駄な発言が、かえって、過去の真実を呼び寄せた事に陥り、焦り、真実露見復活の恐れから来るものであります。
 日本は、欧米列国、先進経済大国の一員に成ったと思う錯覚が驕りとなり、アジア、大陸への侵略戦争、植民地化を国策とし、その災いが列強国にまでに及び戦争を仕掛ける羽目になり敗戦、無条件降伏に帰したのであります。無防備な中国、韓国に対し行った侵略戦争は清国時代の1894年7月から1945年8月15日まで半世紀の間、自国の国益の為、富国強兵策、現存の北朝鮮と同じ先軍政策を行い近隣国の中国・韓国を侵略、植民地化した事は間違えも無い事実である。その上に敗戦後の東西冷戦下、アメリカの庇護をうけ経済力を付け、その経済力を盾に過去の歴史を歪曲しようとする、真実から逃れようとする、見得見栄の醜態が政治家、国粋学者、国粋知識層及び右傾ジャーナリスト達を総動員し、日本の侵略戦争の犯罪的行為に対して責任を否定、侵略を侵略と言わず、戦争をも正当化する一連の行動に及んでいるのであ。
 最近の日本の教科書検定に関して、歴史教科書の表記が自虐史観だと言う、日本人が国益の為、外国に出向き略奪行為をした時代を無視、満州で子供を捨て、日本に逃げ帰った苦労、シベリヤでの捕虜生活の苦労、はたまた、国内の空襲、原爆被弾など等の被害を戦争被害と言い、この苦しみは忘れず毎年その供養もするが、其れよりも、他国を侵略した事、無防備な人達を殺害、土地を奪い開拓と称し民間人までが軍部を後ろ盾に非道行為を行った事は、侵略戦争被害では無く、加害者としての責任は負いたくなく忘れ去り、歴史から抹消するんだと言う積りですか、苦い思いは子供には知られたくない、身勝手すぎませんか、侵略戦争の結果、無条件降伏した事の意味を、起こした戦争行為を知らずしてどう責任を取るのですか、物心が分る年頃であれば、当然事実として知るべきであり、教えるべきでは無いでしょうか、又、未来の子供たちには自虐史観に陥り忍びないと言う。では、無分別に言われ無き虐待を受け、苦しい思いをさせられた中国・韓国アジア諸国、侵略地で自国民を捨て去りした侵略孤児の思いは疎かにしたままで済まされるのですか。
 慰安婦問題は存在した事実であります、この時代、侵略者から韓国人台湾人も、日本人と同じ皇国臣民である言われ反面、本名、言葉、歴史文化を奪われ日本名、日本語を強要され、天皇を神と崇めさせ、神社参拝の強制に及び、わずかばかりの賃金で苦役を強いられ、金品欲しさの者には日本渡航を誘い、現地での虐待、殆どが労役仕事であった、その中で、問題の慰安婦問題である。日本の戦争末期、多くの若者が軍隊に取られ、侵略地に出向き、内外共に人手が足りなくなってきた事への解決方法が一番近い国、韓国から動員で男子は炭鉱場など労働力不足の解消策を図ったもので、女子の一部が強制的に、戦場での兵隊の慰労と称し、慰安婦にさせられたことは事実である。
 問題の吉田発言にしても真実だと思います、私ども反共主義者同盟者が聞き及んだ事に、平成6年度に大阪市にあった日本正鑑(株)の韓国済州島への社員慰安旅行に同行したのが吉田清次氏であり、同じく、戦後直後、大阪朝日新聞社社屋にあったラジオプレスの当時の社員とも同行、日本正鑑の社長と3名が同島の西帰浦近くの寒村で吉田氏が突然、戦中当時、当時の山口県知事の要請を受け、当地の村で新婚間直の婦人を含め数名の女性を、日本人を含み、現地韓国人を配し、女性を連れ出した事を詫び、詳細な当時の事を説明をされたことを聞かされませた。現在は3名の内1名が生存している事も確認し何度も面談しましたが、時間が過ぎることを見定め、解決の為に問題提議は成されるが、証拠を出せと言う、処理された証拠を出せと言うのも問題ではありませんか、真実を晒されたくない表れでしょう。
 韓国人も皇国臣民である事からして臣民としての役目を果たせと言うのである(貧困日本人と同じ役目を果たせと同意)、戦争終盤には、所謂、強制連行に繋がるのである、韓国の当時の流行言葉に・カッポルギ・と言う言葉があります、連れ去ると言う意味である、敗戦時日本には300万人を超える韓国人がいたとされています、その数字は嘘であり被害妄想と言う日本人がいるが、否定する事が証拠であり、敗戦間直の日本当局が戦争犯罪追求を逃れる為の処理、あらゆる不法行為の証拠は処分されて当然な行為でしょう、自国が悪行を行っていた事は周知していたのである。北朝鮮の拉致問題と同じであります。不法に連れ去った、拉致した証拠を提出する道理が無いのである。
 日本は自国の戦争被害を世界に向けて発信し平和を訴えてはいるが、自国が起こした戦争犯罪行為は否定する、日本は其ればかりか、平和を守るには武装せねばならない、そして戦争行為も辞さないと言う、懲りない国民である、私は戦前の軍冶政権が実行した大政翼賛会を思い出されます、日本国民は大勢に泳がれやすい国民性を持っていると思います、事の善悪は流れに任せる風潮があります、流れに任せると言う事は、責任を取らないと言う事になりませんか、同時に、日本人達は好戦的種族に見受けますが間違っていないでしょう。
 時の流れをいい事に、敗戦国が勝戦国の配慮をうけ、その直後の冷戦抗争から生まれた戦争により、自国は血を流さず軍需景気が起こり、戦争をせず戦争成金の恩恵を受ける事に成るのですから幸運そのものである。この事変により敗戦の責任追及も中途半端で総括もされず済み、経済優先できた環境に甘んじ、軍需景気の再来を願うか如く、戦争の必然性を言ったり、そのための軍備拡張を平気で言う、その反面では戦後70年の間、平和に貢献、努力したと言う、私はそうは見ません、日本は先の戦争の総括もせず、続いて起こった戦争のおかげで、侵略戦争した国が敗戦直後の戦争により莫大な利益を得られた事により、日本人の皆さんは取るべき責任を忘れ去る事が出来たと錯覚している事の反省を願い止みません。